シャワーは夜にいたしましょう!
子供たちの学校も、大人たちの職場も、日本と比べて、とにかく始業が早い!
朝8時には、世の中すべてがエンジン全開で動き出している感じです。
となると、目覚めの熱いコーヒー(a hot cup of joe)と熱いシャワー(hot shower)は、必需品。これがないと、なかなかシャキッと目が覚めないのです。
ところが、テレビのローカルニュースでは、こんなアドバイスを伝えています。
シャワーは、寝る前に浴びましょう!
近頃、カリフォルニアはカラカラに乾いているので、例年よりも花粉アレルギーがひどい。
ですから、寝る前にシャワーを浴びて、ベッドに花粉を持ち込まないようにしましょう、というアドバイスなのです。
2月中旬、フォトギャラリーのコーナーでは、「サンフランシスコ・ベイエリアは、もう春本番!」というお話をいたしました。
2月といえば、いつもは雨季のはずなのに、ほとんど雨が降ってくれない。3月も、たった3日しか降っていない。
だから、カリフォルニア州全体が、上から下まで「干ばつ」状態。
しかも、今年で4年目となる干ばつです。
州境の高い山脈も、積雪が極端に少ないので、雪解け水も望めそうにない。
そんなカランカランの状態になってくると、いつもは雨で抑えられている花粉も、早くから空気中に飛び始め、例年よりもたくさん花粉が飛ぶことになる。
花粉だけではなく、草、木々の芽吹きと、自然界にはアレルギーの元になりそうなものが、いろいろとあります。
しかも、いつもは雨が洗い流してくれる空気中のスモッグなどの微粒子も、なかなかスッキリと晴れてくれません。
ですから、アレルギーの諸症状も自然とひどくなってしまう、というわけなのです。
そんなわけで、干ばつのおかげで「節水」には努めなければならないし、グシュグシュとアレルギー症状もひどくなる。
と、抜けるような青空のカリフォルニアは、あんまりありがたくない状況ではあるのです。
それにしても、「朝シャワー」が必需品のアメリカで「夜シャワー」を勧めているなんて、ちょっとびっくりしてしまったアドバイスではありました。