Life in California
ライフ in カリフォルニア/季節
Life in California ライフ in カリフォルニア
2005年12月30日

デイライト・セーヴィング・タイムってなあに?


なんだか長い名前ですが、デイライト・セーヴィング・タイムは、簡単にいえば、「夏時間」のことです。英語では、Daylight Saving Time、略して DST ですね。
 たまに、サマータイム(Summer time)と言ったりもします。

夏の間、遅くまで日の光が差すように、1時間進める制度のことです。日本ではまだ馴染みがないですが、アメリカだけではなく、ヨーロッパなどでも採用されていますね。

アメリカでは、例年、4月に1時間時計を進め、10月に1時間遅らせて、もとの時間に戻します。
 現在、夏時間の採用期間となっているのは、4月の第1日曜日から10月の最終日曜日で、これは1986年に改定されたものです。
 それまでは、始まりは4月の最終日曜日で、ちょうど半年間となっていました。省エネ対策にいいからと、期間を延ばしたそうです。

そして、間もなく、更にひと月間延長する、という話も聞きました。


夏時間になると、いきなり初夏がやってきたような気になります。それまでよりも、日没が1時間遅くなるからです。

特に、真夏はいつまでも明るいので、夕方、遅くまで外で遊べるし、庭のバーベキューパーティーもやりやすくなります。
 カリフォルニアあたりでは、真夏は午後9時くらいまで薄明るいのです。だから、花火大会も、午後9時半までは開催できません。
 きっと夏の間、省エネに相当貢献していることでしょう。

でも、ひとつ欠点があるとしたら、夏時間に変更するとき、1時間失うことでしょうか。今までよりも早起きしなければなりません。
 それまでの午前7時が8時になってしまうので、朝7時に起きる人は、前日までの6時に起きることになるのです。
 おまけに、もう起きる時刻なのに、あたりが暗かったりするので、寝床から這い出しにくいのです。

まあ、時間が変わるのは、いつも日曜日の未明と決まっているので、いきなり出勤や登校をするわけではありません。でも、慣れるのに何日かかかるので、翌月曜日には、結構つらかったりします。

外国に行ったときの時差ほどではありませんが、「ミニ時差」といえますね。


逆に、10月にスタンダードタイム(Standard time)に戻るときは、なかなか嬉しいものなのです。起きるのは、今までよりも1時間遅くていいのですから。
なんか得した気分になって、その余分な1時間で何をしようかなと考えたりします。

その代わり、夜になるのは本当に早いのです。「秋の日はつるべ落とし」と言いますが、突然、本格的な秋がやってきたという感じです。

午後6時で真っ暗になったりすると、自然の摂理とはいえ、なんとなく憂鬱でもあります。


「ミニ時差」といえば、アメリカ大陸は大きいので、東から西に向かうにつれ、時間帯(time zone)が変わりますね。

アメリカ本土内は、東海岸の Eastern、中部の Central、ロッキー山脈周辺の Mountain、西海岸の Pacific と、4つの時間帯に分かれます。それに、アラスカとハワイが加わり、計6種類の時間帯が存在します。
 だから、新年の「蛍の光」も、国内で6回歌われることになります(アメリカでは、「蛍の光」は、年が明けたときに歌うものなのですよ)。

ハワイは常夏なので、場所によって、夏時間の制度があったりなかったりします。
 ホノルルは、夏時間はありません。だから、カリフォルニアとの時差は、通常2時間で、カリフォルニアが夏時間になると、時差は3時間に拡大するのです。

山岳地帯の Mountain 時間帯の中でも、アリゾナ州のように、夏時間を採用しない場所があります。
 昔、このマウンテン時間の地域を旅行したあと、グランドキャニオンにたどり着いたら、ホテルにチェックインできなかったことがありました。午後3時だと思っていたのに、夏時間のないアリゾナ州グランドキャニオンの現地は、まだ午後2時だったからです。

お陰で、近隣のホピ族やハヴァホ族の工芸品をゆっくり観賞できたので、悪くはなかったですけれど。
(どうも、厳密には、アリゾナ州の中でも、北部のハヴァホ族の地域では、夏時間を採用しているそうです。なんとも複雑な・・・)


ちなみに、時間の表し方に、こんなものがあります。

2:30 p.m. EST Monday” とか “2:30 p.m. PDST Monday

前者は、東海岸のスタンダードタイム(EST)で、月曜午後2時半。後者は、西海岸の夏時間(PDST)で、月曜午後2時半という意味です。
 西海岸と東海岸の人を両方入れてミーティングを設定する場合は、どこの時間帯なのか、明記することをお忘れなく。

それから、もうひとつ。時計を1時間進めるとか、遅らせることを、こういいますね。

Set your clocks one hour ahead” とか “Turn your clocks back one hour

夏時間の始まりをうっかり忘れないために、

Circle your calendar (カレンダーに丸印をつけてね)!


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