Life in California
ライフ in カリフォルニア/歴史・習慣
Life in California ライフ in カリフォルニア
2010年11月16日

今日は11月11日


 たいしたお話ではありません。

ふと思ったんです。11月11日って、なんだか縁起が良さそうかなと。

どうしてそう思ったかというと、近頃、時計を見ると11時11分が多いからです。

もともと、わたしが時計を見ると「ゾロ目」が多いというお話は、何年か前にいたしました。(「Repeated numbers(連続する数)」という英語のお話でした。)

けれども、近頃、なぜだか11時11分の場合が多く、ときどき1時11分なんかも出て来るのです。

どうして「1」の羅列なのかはわかりませんが、なんとなく「一番」「一等賞」を連想して縁起が良さそうではありませんか!

ですから、ついでに11月11日も、縁起が良さそうかなと。

(ちなみに、上の写真はお店の割引クーポンですが、有効期限が11月11日(2010年)だったものですから撮ってみたのでした。)


まあ、人類の歴史の中では、似たようなことを考える人も多いようでして、単なる「数字」と世の中の「出来事」や「吉凶」を結びつける伝統もあちらこちらに根強く残っているようですね。

なんでも、こういうのを「Numerology(数秘術)」というそうですが、有名なものでは、中国の数字があるでしょうか。

たとえば、四は「死」を思い浮かべるので縁起が悪いとか、八は「発」の音に近く、「突然に舞い込む財産」とか「繁栄」などの喜ばしい言葉と深く結びついています。

アメリカでも、シリコンバレーのような中国系住民の多い場所では、「8」はとっても尊ばれていますね。
 たとえば、「8」のつく電話番号を持ちたいとか、「8」のつく住所に住みたいとか。

わたし自身も、なんとなく銀行口座に「8」がついてくれればいいなと思っていたのですが、最初の3ケタが「128」だったので、とりあえず安心しています。(こういうのは非科学的ではありますが、結構気になりますよね!)

それから、ゾロ目の日付でいくと、2008年8月8日(08/08/08)には、中国系の方々の結婚式が多かったという報道も記憶しています。

同様に、この日に合わせて子供を産んだというのも、ひとりやふたりではなかったはずです(とくに、帝王切開の場合は、日付を合わせやすいですね)。


このような縁起かつぎは、決して、中国系の方々ばかりではありません。

先日の2010年10月10日(10/10/10)には、この日に赤ちゃんが生まれた!と大騒ぎした人たち(中国系以外のアメリカ人)も多かったようです。

シリコンバレーでも、10月10日の午前10時10分に生まれて、お母さんが産んだ部屋は10号室だったというホントの話もありました。

この日生まれたラファエルくんは、予定日よりも10日早く、自然分娩で生まれました。なんでも、10時10分前に陣痛が始まって、10時10分には健康な赤ちゃんが出てきたとか。(でも、10ポンド(約4.5キログラム)ではなかったそうですが、そんなに大きかったら、お母さんが大変!)

「10」という数字は「パーフェクト10(テン)」を思い浮かべるので、べつに縁起をかつぐ習慣がなくても、子供が成長する上で幸先(さいさき)の良い数だなぁ、と誰だって思ってしまいますよね。

10月10日ばかりではなく、ごく最近、「わたしの結婚式は、2011年11月11日(11/11/11)なのよ!」という話も耳にしました。この方も中国系ではなくて、白人の方でした。

なんとなく縁起の良さそうな日付に「言祝ぐ(ことほぐ、お祝いを言う)」のは、どんな文化の人だって嬉しいものなのです。

(ちなみに、アメリカ英語で日付を表すときには、だいたい「月、日付、年数」の順番になります。入国審査などの外交的な場合には、ヨーロッパ諸国のように「日付、月、年数」の順番になるようです。日本の場合は「年数、月、日付」のようですが、これは世界的には珍しいケースでしょうか。)


それから、関連性は薄いかもしれませんが、縁起の良さそうな日付と株価という組み合わせもあるかな? と思っているのです。

たとえば、ゾロ目の日付とニューヨークのダウ平均株価。

意外なことに、まったく関係がないわけではないみたいですよ。(物好きなことに、ちょっと調べてみました。)

過去何年かさかのぼってみると、
 2007年7月7日には、それまで株価指数13,000ほどだったのが、突発的に14,000近くに上がっています。

2008年8月8日には、その後の「金融危機(リーマンショック)」で急落する直前に、12,000ほどで山場を迎えています。

2009年9月9日あたりには、ダウ10,000に向けて、ひたすら右肩上がりの毎日でした。

そして、先月の10月10日には、11,000を超えて、やはり右肩上がりの日々だったのです。

まあ、こんなのは単なる偶然に過ぎないのでしょうが、株式市場というものは、理不尽なまでに「心理的要素」が強いもの。
 「なんとなく縁起が良さそう!」と思っただけで、「買い注文」がドドッと殺到しそうではありませんか。


そうそう、上に出てきた「言祝ぐ(ことほぐ)」という日本語ですが、これは口から発した言葉に霊力があるという古代思想から生まれたそうなんです。
 だとすると、「数には霊力がある」という思想も、人間社会ではそんなに不自然なことではないかもしれませんね。

というわけで、なんとなく縁起が良さそうな11月11日。何か良いことはありましたでしょうか?

ついでに、この今日のお話も、「ライフinカリフォルニア」シリーズ数えて77作目なのでした。


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