独立記念日のバーベキュー
独立記念日といえば、やっぱりバーベキュー。7月4日前後には、どの家でも、必ずバーベキューがメニューに加わります。
日頃アメリカのバーベキューといえば、ハンバーガーやホットドッグが定番。でも、ホットドッグはソーセージを焼くだけだし、ハンバーガーだって、挽肉をどんと丸めて売ってあったりします。「簡単」なのが、バーベキューの代名詞。凝った日本のバーベキューとは、ちょっとイメージが違うんですね。
でも、この独立記念の日には、さすがに、代々伝わる秘伝のバーベキューソースなんかも出番なのです。
我が家でも、独立記念日の前夜は、裏庭でバーベキュー。庭のバーベキューグリルに、久しぶりに火が入ります。
雨季の間、ここは虫たちの恰好の避難所。いざガス栓を開けてみると、着火場所にクモの巣がかかって、うまくつきません。ようやくマッチで着火!
ここで登場は、前の晩から漬け込んでおいたお肉。バーベキューに最適な、子豚のあばら肉(baby-back pork ribs)を使いました。子豚は肉がやわらかで、とっても食べやすいのですね。
バーベキューソースは、ノースキャロライナ州出身の人から教わった秘伝のソース。ノースキャロライナといえば、子豚の丸焼きで有名な所なのですね。見た目はちょっとグロテスクだけれど、ゆっくり丸焼きにした肉は、とってもおいしいそうです。
我が家のバーベキューソースは、作るのも簡単!
まずは、ケチャップ。その半分の量のハチミツ。そして、その半分の量のしょう油。これを混ぜ合わせ、ニンニクを刻んだものを入れます。これで完了。
あばら肉は、普通の豚の場合は、先にゆでて脂を落としますが、子豚の場合は、そのまま漬け込むだけ。あとは、焼くのみ。
この日は、ちょっと火加減が強すぎて、裏側が焦げ付いてしまいましたが、普通は、ひっくり返すこともなく、両面きれいに焼けるものなのです。
隣には、焼き鳥がお邪魔しています。
バーベキューソースは、再利用できるんですよ。さっそくその晩、鶏のもも肉を漬け込んで、2日後にオーブンで焼いてみました。
連れ合いが工夫した焼き方で、オーブンでも立派に焼けました。なかなかの美味です。ペーパークリップで肉を吊っただけなのに、焦げずにきれいな仕上がり。
その晩は、とうもろこしが脇役でした。独立記念日の翌日、店を開けたスーパーには、朝摘みのとうもろこしが山積み。アメリカにしては珍しく、味の深いおいしいとうもろこしなのでした。
あ、そうそう、裏庭のバーベキューでは、我が家の特製サラダも登場。名付けて「インディペンデンス(独立)サラダ」。
なぜ独立記念かって、星条旗の赤と青と白が入ってるでしょ。(やっつけ仕事で見た目は悪いですが、味は普通なんですよ。)
この日のワインは、イタリア産の白。ピノ・グリージョ(Pinot Grigio)というぶどうの種類で、「Gavi」というワイン。さりげない、軽めのワインです。
天気はいいし、たまに裏庭で食べるのも、気分転換になりますね。
でも、この日はあんまり暑くなかったので、夜7時をまわると、途端に肌寒くなってきました。例年、独立記念日は、とっても暑いのに。
こういうときだけは、もうちょっと暑くてもいいのにな・・・とは、わがままな感想ですね。