What do you mean? (どういう意味?)
アメリカ人って、わりと早口な人が多いんですよね。せっかちな国民性がよく表れていますよね。
そして、早口に加えて、説明が不十分だったりもするんです。難しい業界用語が出てくるときもあるし、なんとなく“感じ”で話していることも往々にしてあるし、実のところ、聞き手が理解できないってこともたくさんあるんですね。
そういうときって、どうすればいいんでしょう?相手が言っている文章はちゃんと聞き取れているのに、意味がわからない。困ったなぁ。笑って相槌を打つのも何だし。
“Pardon me?”とか“Excuse me?”では、相手はよく聞こえなかったんだと勘違いして、もう一度同じフレーズを繰り返すでしょう。それでは、堂々巡りになっちゃいますよね。
そういうときは、こう言ってみましょう。
“What do you mean?”
「あなたの言ってることってどういうこと?」
そうすれば、相手はきっと、別の表現で言い換えてくれるはずですよ。
“What do you mean by that?”と、最後に by that を付けてもいいですよ。
これだと、「それってどういうこと?」という感じになりますね。
以前、こういうことがありました。テレビの位置を変えたいので、配線をやり直さなければなりませんでした。右の壁から左の壁にテレビを移動したかったのです。
テレビのことだから、ケーブルテレビ会社に来てもらいました。でも、まったくらちが明きません。壁をぶち抜いて、家の外に電線を通せ!ですって。自分たちがテレビ画像の配信をしてるくせに、まったくプロ意識がないのです。
そこで、配線専門の会社に電話してみたのでした。
すると、最初の質問が、こうだったのです。
“Is it on the concrete slab or raised foundation?”
この場合、itとは配線を希望する部屋を指しているのですが、その後がまったくわからないではありませんか!
文型は、非常に単純なんですよ。Is it on A or B?(それはAの上にあるのか、それともBの上?)
でも、AとBがわからなければ、手も足も出ないじゃない!
Aに相当するconcrete slabと、Bに相当するraised foundationとはいったい何だぁ?
すかさず、自分の無知をさらけ出し、こう答えました。
“I don’t know what you mean.”
「あなたの言ってる意味がわからないわ」
(“What do you mean?”の代わりに、この表現でもOKですね。)
そう答えながらも、raised foundationというのは、もしかしたら床と土台の間に空間があって、人がもぐれる構造のことかなと思ったので、こう続けてみました。
“It’s not raised. It’s on the concrete foundation.”
「隙間はないみたい。コンクリートの土台の上よ。」
すると、相手も理解してくれたようで、こう応答してくれました。
“Oh, it’s on the concrete slab, then.”
「あ~、だったらコンクリート・スラブの上ね。」
どうも、謎のconcrete slabとは、コンクリートの土台にそのまま建てる構造を指すらしいですね。
そういう我が家のような構造の家では、床下に配線はできないので、壁と屋根裏を使って電線を通すのですね。
というわけで、この場は一件落着。話も通じ、数日後めでたく配線工事完了!
こんなふうに、いろんな業界の人とお付き合いすると、慣れない業界用語がたくさん出てくるんですねぇ。
でも、こんなのは知らなくて当然なんですよ。アメリカ人だって、全員が知っているわけではないのですから。
だから、何だかわからないな~と思ったときは、胸を張ってこう尋ねましょう。
“What do you mean?”
説明好きのアメリカ人は、きっと懇切丁寧に教えてくれますよ。
補足説明:“What do you mean?”の代わりに、ストレートにこう言ってもいいかもしれませんね。
“Could you explain a little bit more?”
「もうちょっと説明してくれますか」
ここで、最後にabout itを付けてもいいですね。
“Could you explain a little bit more about it?”
「そのことについてもうちょっと説明してくれますか」
この場合、itの代わりに、説明してほしい名詞を入れてもいいですね。
それから、こんなふうにも使えます。
“Could you explain a little bit more how this machine works?”
「この機械がどういうふうに動くのか、もうちょっと説明していただけますか」
ちょっとアカデミックに気取ってみたい場合は、こんなのもありますよ。
“Could you elaborate on it?”
「そのことについて、詳しく述べていただけますか?」