You’re the only one (あなただけよ)
もうすぐヴァレンタインデー(St. Valentine’s Day)!
久しぶりに、行きつけのドラッグストアに行ってみると、お店はもう赤やピンクのオンパレード。
このお店には、薬やお化粧品以外に、インテリア製品なども置いてあって、ときどきドア飾りなんかを買ってみるのです。でも、その棚も、箱入りのチョコレートやぬいぐるみたちに占領されてる!
そこで、思い立って、ヴァレンタインのカードなどを買ってみることにしました。最近、連れ合いにあげてないし・・・
けれども、ちょっと問題が。カードのコーナーに行くと、なかなか男性へのヴァレンタイン・カードが見つからない!
女性への愛の告白カードが場所を占めていて、そのまわりには、子供へとか、孫へとか、家族のカードも置いてあります。でも、男性用は、隅っこのほうに追いやられてしまって・・・
ようやく、男性(夫)へのカードをいくつか見つけ、めでたく一枚選んでみたのでした。
Husband(ダンナさんへ)・・・と書かれています。
クマさんのぽ~っとした顔がいいですよね。
そして、開けてみると、こんなメッセージが。
Wanna be my lovin’ teddy bear ?
わたしのクマさんになりた~い?
ご説明する必要はないかもしれませんが、wannaというのは、want to「~をしたい」の略語ですね。
たとえば、I wanna go see a movie 「わたし映画を観に行きたいわ」とか。
これは、口語ではよく使いますけれど、書くときは、want toとするのが普通です。でも、このカードの場合は、ダンナさんへのくだけた表現なので、wannaで充分なんですね。
それから、lovin’は、lovingの省略形ですね。「誰かを愛している」つまり「愛に満ちている」という意味。
Teddy bearは、ぬいぐるみのクマさん。だから、lovin’ teddy bearとは、ぬくぬくとした愛に満ち溢れたクマさん。
そんな「愛に満ちた、わたしのクマさん」にしてあげましょうか、といったところですね。
ふふふ、どちらかというと、思われている強みでしょうか(?)
こちらは、ついでに買ってみたカード。動物シリーズで、それがなかなかかわいいのです。うさぎや馬や牛といった、おどけた動物たちが登場人物です。
表には、こう書いてあります。
To me(わたしにとっては)・・・
中を開けると、
You’re Purrrr-fect!
もちろん、Purrrr-fectとは、perfectをもじったものですね。Purrとは、もともと動詞で、「猫が喜んで、のどをゴロゴロ言わせる」という意味なんです。
だから、「あなたはわたしにとって完璧な人よ」の猫語バージョンといった感じ。
それから、愛の告白には、こんなストレートな表現も使われますね。
You’re the only one for me 「わたしには、あなただけよ」
この the only one というのは、「唯一の人」という意味ですね。男性でも女性でも使える、便利な表現なのです。
ところで、以前もご紹介しましたが、アメリカのヴァレンタインデーは、男性から女性への愛の告白が主流なのですね。
だから、ヴァレンタイン商戦も、どちらかというと女性へのプレゼントが幅を利かせています。
赤いバラやチョコレート。それから、ぬいぐるみや宝石類は、常套手段ですね。
でも、男性にしてみると、「もう面倒くさいなぁ」と思っている人も多いようで、それこそ、お義理でプレゼントを求める人もいるようです。
そんな方には、こういうのはいかがでしょう?と、こんな広告を見つけました。17ドル99セント(約2200円)のアクセサリー。
ダイヤモンドのアクセントが付いた、色とりどりのジルコンだそうですが、こういうのをもらったって、あんまり嬉しくないかもしれませんね。
近頃は、アメリカのティーンもおしゃれになってきて、身に付けるケータイにも凝るようになってきています。
だから、今年は、ケータイの広告もよく見かけるのです。
Two Valentines for the price of one 「一台の値段で、ふたつのヴァレンタイン」
要するに、「ひとつ買えば、もひとつタダだよ(Buy One, Get One Free)」なのですね。
一押しのケータイは、Motorola RAZR。2台で50ドルなり。まあ、RAZRといえば、安いモデルになると、ひとつ30ドルで買えますからね。
そして、T-Mobileは、「仲良し5人組の間では、タダで電話できますよ」というキャンペーン中。
テレビでは、こんなコマーシャルが流れていました。
かわいらしい女の子の家に、クマの着ぐるみをまとったメッセンジャーが現れます。風船を手渡され、ワクワクしている女の子に、クマさんはこう歌い始めるのです。
君は、彼のケータイネットワークに入ってないから、すっごく高いんだよ。
だから、
He wants to break up with you today 「今日、彼は君と別れたいんだって」
うっ、なんともシビアな宣伝・・・
追記:「ヴァレンタインデー色」のデザートを作ってみました。テレビでやっていたのですが、簡単なので、ぜひどうぞ。
材料:赤ワイン、グラニュー糖、黒コショウ、いちご、ブラックベリー(分量は適宜)
赤ワインにグラニュー糖を溶かし、黒コショウを少々摩り下ろします。これに、いちごを薄くスライスしたものと、ブラックベリーを漬け込みます。それだけ。
「え、黒コショウ?」と思われた方もいらっしゃるでしょうが、これがピリッとアクセントとなっておいしいのです
わたしは、お好みでハチミツを加え、ブルーベリーも足してみました。ハチミツがあったほうが、照りがよくなりますし、ブルーベリーは目にもいいですしね。
赤ワインは、自分で飲むに耐えるいいワインを使うこと。そうでないと、おいしくありませんからね。