English words
英語ひとくちメモ/場面
English Words 英語ひとくちメモ
2012年04月21日

I have a prior engagement(先約があります)

シリコンバレーも、ずいぶんと春らしくなって、今日あたりは、春をすっとばして初夏の陽気となりました。

そこで、だんだんと暖かくなってくると、お誘いを受けることが増えてきますよね。

たとえば、こんなものがあるでしょうか。

Would you like to come to our Easter party with your daughter?
 うちで開く復活祭のパーティーに、娘さんと一緒にいらっしゃいませんか。

こんなものもあるでしょう。

Please feel free to join us for our backyard BBQ (barbecue) party this coming Sunday!
 次の日曜日、我が家の裏庭で開くバーベキューパーティーにぜひお越しください。


そこで、行きたい! と思ったら、話は簡単ですよね。

Thank you. We’ll be there for sure.
 ありがとう。絶対に行くわね。

とか

Yes, I’ll join you guys.
 うん、きみたちと一緒に楽しむことにするよ。

などと答えれば、相手も招待を受け入れてくれたんだなと思って、会うのを楽しみにしてくれることでしょう。


ところが、もし都合が悪かったらどうでしょうか。

たとえば、先に誰かと約束をしていて、どうしてもその日は行けない、ということもあるでしょう。

そういう場合は、こう言えばいいのです。

I’m sorry, but I have a prior engagement.
ごめんなさい、先約があるのよ。

ま、ちょっと気取った言い方にはなりますが、よく使われる表現なのです。

ここで engagement というのは、「婚約」のエンゲージメントと同じ言葉ですが、単に「(どこかで誰かと会う)約束」という意味でもあるのですね。

そして、prior というのは、「(あることよりも)以前の、先の」という形容詞です。

ですから、a prior engagement で、「先にできた約束」つまり「先約」という言い回しになりますね。

この engagement という言葉を、「約束」という意味で使う場合は、ほとんどの場合、こちらの a prior engagement という慣用句で使うようです。

一方、prior という形容詞は、日常でもよく使うものです。たとえば、こんな風に。

He sold the house prior to his moving.
 彼は、引っ越しの前に家を売った。

このように、一般的に prior to ~ (~の前に)という慣用句で使われるでしょうか。


というわけで、I have a prior engagement は、結構便利な表現なんですよね。

なぜって、ほとんどの場合、こういう風に言えば、それ以上理由を追求されることはないでしょうから、面倒くさくないのです。

もちろん、親しい間柄でしたら、「その日はアンジェラとショッピングに行くことになってるから、ダメだわ(Sorry, I can’t make it. I’ll go shopping with Angela that day)」と、はっきりと理由を言えばいいでしょう。

けれども、そこまで親しくない人だったら、「先約があるのよ」と言えば、まず「どんな約束?」なんて聞いてくることは無いでしょう。

ということは、あまり気乗りのしない招待だったら、言い訳に使えるかも・・・(?)


まあ、言い訳に使えるかどうかは、誰にどんなイベントに招待されたかとか、相手とどれほど親しいかとか、いろんな要因がからまってくることでしょう。

けれども、どこの国の文化にしても、「断る」というのは難しいことですよね。

あまりつっけんどんに断っても、相手にイヤな気分を味わわせることになるし、あまりあいまいに断っても、「ぜひいらっしゃいよ」と相手にごり押しされそうだし、ちょっと微妙なところではあります。

というわけで、ケースバイケースで、自分で判断するしかないと思いますが、まずは、今日の表現を覚えておくと便利ですよね。

I have a prior engagement.

先約があるんです。


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