Salt and pepper shakers(塩とコショウ入れ)
今日の話題は、食卓には欠かせない、塩とコショウ入れです。
だいたい、塩とコショウのペアになっていますが、
Salt and pepper shakers といいます。
アメリカをドライブしていて、ちょっと疲れたから、その辺のダイナー(ファミレスっぽいレストラン)に入ってみると、必ずテーブルに置いてあるもの。
そんな「食卓の必需品」ですね。
シャカシャカっと振って、塩やコショウをかけるので、shaker(振るモノ)といいます。
Shaker だけでは、お酒や氷を入れてシャカシャカとカクテルをつくる「カクテルシェイカー」を指しますので、塩とコショウ入れは、salt and pepper shakers といいます。
(写真は、Wikipediaより。Salt and pepper shakers の後ろにあるのは sugar dispenser、つまり「砂糖入れ」です。こちらもダイナーではよく見かけますが、塩・コショウよりも、かなりでっかいのです!)
西洋の食卓では、塩とコショウは欠かせませんので、入れ物にも、いろいろと凝った工夫が見られますね。
かわいらしい小鳥のつがいになっています。
サンフランシスコの小店で見つけたものですが、母が「40年近く過ごした一軒家からマンションに引っ越そう!」と決心したのを記念して、早々とマンションが建つ前に購入しておきました。
いよいよ新居に移った晩、「小さいけれど、引っ越しのお祝いよ」と、母に手渡したのでした。
まあ、引っ越し祝いにしては、ちょっと小さいですが、こちらも引っ越しのために何度かサンノゼからお手伝いに通った(!)経緯があるので、その労働力で許してもらったのでした。
それで、shaker という言葉には、ちょっと違った意味もあって、たとえば、こんな風にも使われます。
Movers and shakers 。(発音は、ムーヴァーズ・アンド・シャイカーズ)
最初の mover という言葉には、文字通り「(モノを運ぶ)引っ越し屋さん」という意味もあります
でも、この場合の movers は、「世の中を動かす人々」という意味です。
そして、shakers にも、「世の中をゆさぶる人々」という意味があります。
つまり、movers and shakers は、「政界やビジネス界をリードし、世の中をどんどん変えていく人たち」という意味になります。
斬新なアイディアがあって、しかも、他人の目を臆することなく、次々とアイディアを実行していく。
まさに、知能と実行力が備わった人物という、とっても良い意味で使われます。
「今年のビジネス界の movers and shakers は、こんな人々でした」と、注目の人々を紹介するときに使う言葉です。
そして、日本の明治維新に活躍した偉人たちも、movers and shakers (時代をゆさぶった人々)と表現してもいいのではないでしょうか。
大海を渡って、新しいものを思いっきり吸収し、祖国に戻ってきて、世の中の根幹をゆるがした人たち。
そういった人々が、movers and shakers なのです。
というわけで、今日のお題は、salt and pepper shakers と
movers and shakers 。
響きは似ていますが、かなり違った意味を持つ言葉なのでした。