Just married!(新婚さん)
We are just married を略したもので、
わたしたち、結婚しました! という意味。
アメリカでは、よく教会の前で目にする言葉ですね。
教会の結婚式に集まってくれた人だけでなくて、世の中みんなに知らせたい!
そんな幸せメッセージ Just married! を、車の窓ガラスに書いておくんです。
車の後ろには空き缶をくっつけたりして、Just married! のメッセージとともに、カランコロンと幸せなカップルが車で新婚旅行に出かけていく
そんな様子を思い描くのです。
それで、今日のお題のきっかけは、お友達に選んだ結婚祝いのカードでした。
息子たちも、もう独り立ちしたので、思いきって再婚しました、という彼女。
カードの表にある Just married は、「結婚しました!」という新婚さんの気分になって、「良かったねぇ、おめでとう!」を表現したもの。
Just married が、砂に描いた、幸せカップルのメッセージのようでもありますよね。
カードの中には、こんな言葉も添えられています
Wishing all the best to the wonderful newlyweds!
素敵な新婚さんに、幸せがたくさん訪れますように!
Wishing ~ というのは、お祝いの言葉を述べるときの慣用句。
結婚式のときだけではなくて、たとえば、クリスマスカードにも、こんな風に書いたりしますね。
Wishing you and loved ones happiness and prosperity!
あなたとご家族に幸福と繁栄が訪れますように!
(この場合の loved ones というのは、あなたが愛している人たち、つまり「ご家族」とか「身内の方」という意味ですね)
こんな風に書いたりもするでしょうか。
Wishing you all the happiness, health and continued success throughout the New Year!
新しい年に、ご多幸、ご健勝、そして変わらぬ(事業)成功が訪れますように!
こういった祝辞の場合、「あなたに対して、わたしが願っているもの」は、何でも OKですね。たとえば、
all the best(ご多幸)
all the happiness(ご多幸)
good health(ご健勝)
prosperity(繁栄)
success(成功)
continued success(これまでと変わらぬ成功)
peace(平和)
と、自分が書きたいものを、自分なりに表現すればいいのです。ですから、お祝いを述べるときに、厳しいルールなんてありません。
お誕生日カードのときには、こんな慣用句もありますね。
Wishing you many happy returns!
いいことがいっぱいありますように!
けれども、こちらはちょっと古くさい感じもするので、今の時代、ユーモアを交えて自分なりに表現した方が、相手にも好まれるのではないか、と個人的には思っています。
それで、新婚のお友達にカードを買おうと、サンフランシスコのグリーティングカード屋さんに立ち寄ったのですが、
そこで、まあ、びっくり!
こんな結婚祝いのカードがあったんです!
黄色いバラを胸ポケットにおさめたスーツが2着、パリッとハンガーにかかっています。
(よく見ると、スーツの柄がちょっとずつ違ってるんですよ!)
表のメッセージは、On Your Wedding Day(あなた方のご結婚の日に)
カードの中には、
Wishing you a wonderful day and a lifetime of love and happiness
素晴らしい一日と、末永い(一生涯の)愛と幸福を願っております
と、素敵なメッセージが書かれています。
表には、Mrs. & Mrs.(ミセスとミセス)と書かれています。
普通、夫婦には Mr. & Mrs.(ミスターとミセス)という表現を使いますが、ふたりとも女性なので、ミセスとミセス。
ウェディングヴェールがふたつ並んで、とってもかわいらしいですよね!
というわけで、カードを三枚、お店のカウンターに差し出したんですが、店員さんが、こう尋ねるんですよ。
「これって、女性ふたり用だって、お気づきになっています?」って。
もちろん、こちらは承知しているので、「あんまりステキだから、将来に備えて、買っておこうと思って(I thought it’s so cool, and just wanted to buy it in advance)」と答えておきました。
なんでも、「女性ふたり」とか「男性ふたり」と気づかずに買って、返品しに来るお客さんもいるから、事前に確認しておこうと思ったんだそうです!
ふ~ん、サンフランシスコは、女性同士、男性同士のカップルが多いことで有名な街なのに、気づかないで、買っちゃう人がいるのかなぁ?