サンフランシスコらしい(?)お話
今日は、サンフランシスコらしい(?)小話をいたしましょう。
なにやら、深い穴を掘って道路工事をしているようですが、これは「仕方なく修理をしている」ところです。
なんと、道路の下に埋め込まれている「排水管」が壊れて、道路が陥没。だから、まずは排水管から直そうじゃないか! と、がんばっているところです。
こちらは、サンフランシスコのダウンタウンの真ん中で、メインストリートのマーケット通りから一本南の「ミッション通り(Mission Street)」。
ミッション通りも大きな道路ですので、工事は頭の痛いことではあるのですが、もっと困ったのは、この「陥没」に出くわした人。
この陥没が起きた瞬間、実は、ここには車が通っていて、穴にタイヤを取られて、立ち往生。
乗車シェアサービス Uber(ウーバー)の運転手さんが、お客さんを乗せてサンフランシスコ空港に向かう途中だったそうです。
仕方がないので、お客さんは、他の車に乗り換えて空港に向かったそうですが、運転手さんの車は、トラックに引っ張ってもらって助け出されたのでしょう。
いずれにしても、誰にもケガはなかったそうなので、惨事にならなくて良かったです。
でも、こんな出来事って、決して珍しくはないそうですよ。
なぜって、サンフランシスコの道路の下に埋まっている排水管(sewer line)は、100年くらい前に設置された、古~いものだから。
そう、困ったことに、いつどこで陥没が起きるかわからない!
なんでも、年に3、4回は、サンフランシスコの街のどこかで、こんなことが起きるとか。
そうなると、一週間くらいは道路が閉鎖されて、近隣住民は「回り道」をしないといけなくなるんです・・・。
もしかすると、「宝クジに当たる」よりも確率が高いのかもしれませんが、そんなものには当たりたくないですよね!
あ~、それから、排水管が古いということは、ネズミさんもたくさん地下に住んでいるんだとか。
現在、サンフランシスコの街では、新しく地下鉄(Central Subway)をつくろうというプロジェクトが進んでいるんです。
地中の奥深く掘り進んでいて、足の下の見えないところで、でっかいトンネルができつつあるわけです。
この工事の過程で、「カルトレイン(Caltrain)」という列車の終着駅から北に向かって4番通り(4th Street)を掘り進んで行ったら、穴からネズミがいっぱい出てきた! とニュースになったことがありました。
なんでも、そのネズミたちは、大挙して北へ、ノースビーチの方へ向かって行った! と。
ノースビーチ(North Beach)というのは、もともとはイタリア系移民が集まった地域で、今でも老舗のイタリアンレストランや、若い人が集まる新しいお店もひしめく活気のある場所。
観光客もたくさん訪れて「おしゃれ」なイメージがあるんですが、そこにネズミさんが向かったかも? という噂は、穏やかじゃないですよねぇ。
いつか、このお話をベッドにもぐり込んだ連れ合いにしてあげたら、こんな返事をしてくれました。
へぇ、ネズミさんも高級志向なのねぇ、と。
半分寝ぼけ眼(まなこ)で、王冠をかぶったネズミの王様の姿でも想像していたのでしょうか?