今年のCES: 車のセンシング、ウェアラブル、モノのインターネット
Vol. 186
今年のCES: 車のセンシング、ウェアラブル、モノのインターネット
年が明けると、テクノロジー業界はいきなり忙しくなります。そう、毎年、新年第一週に開かれるコンスーマエレクトロニクスショーのためにラスヴェガスに集結するのです。
というわけで、今月は、1月6日〜9日の4日間、ネヴァダ州ラスヴェガスで開かれたCES(Consumer Electronics Show、通称「シーイーエス」)のお話をいたしましょう。
第1話は「車のセンシング技術」、第2話と第3話は「ウェアラブル」、第4話は「モノのインターネット」と盛りだくさんなので、お好きなものからどうぞ。
<自動運転への掛橋、センシング技術>
昨年と同様、メイン会場のコンベンションセンターで真っ先に向かったのが、セントラルホールの北にある「ノースホール」。ここでは、アウディ、フォルクスワーゲン、メルセデスベンツ、トヨタ、ヒュンダイ(現代)、フォードと、車メーカーが幅を利かせています。
昨年は、車が自分で走る自動運転車(autonomous car、self-driving car)に興味を持っていたところ、トヨタの次世代技術、水素で走る燃料電池車(hydrogen fuel-cell car)を目の当たりにして、すっかり頭が吹っ飛んでしまったのでした。
まさか、12年前に科学雑誌で読んだ「未来の技術」が、ここまで進んでいるとは!!
今年(上の写真)もトヨタのブースでは、12月に日本市場に登場した『ミライ(Mirai)』が3台展示され、見学者の注目を集めます。
ブース内では、フランスに本社のあるエア・リキード(Air Liquide)の水素ステーションを紹介したり、災害時に電力供給源となる燃料電池車の可能性を示唆したりと、「水素社会(Hydrogen Society)の到来」を前面に打ち出しています。
が、惜しむらくは、「ミライは日本で販売されている」というメッセージが伝わっていないのか、「へぇ、もう売られてるんだぁ」と驚く見学者もいるようでした。
そして、昨年花盛りだった「ジェスチャーコントロール」は、今年は影を潜めた様子。
昨年は、運転中いかに車内の操作を簡素化するかと、さまざまな工夫が登場。手をかざして音楽をスタートしたり(ハンドジェスチャー)、指で頭文字をなぞって近くのガソリンスタンドを探したり(手書き文字認識)と、涙ぐましい努力が見られました。
今年は、フォルクスワーゲンがハンドジェスチャー機能を出展していて、指先を上下に動かして音楽や地図を選んだり、手のひらを左右に振って選曲したりと、新しい試みを展示(写真では、画面の青い部分が「手の動き」を示す)。
が、説明員も白状していたように、「なかなかうまく動かない」とか。
そんなジェスチャーコントロールに代わって、今年は「賢い車」が盛り上がりを見せています。
そう、車が周辺の状況を判断して、ドライバーがより安全に運転できる工夫です。
たとえば、ヒュンダイ(現代)で展示されていた『ジェネシス(Genesis)』は、車の周りを察知するセンシング(sensing)機能を搭載。隣で展示されていたヒュンダイの燃料電池車『トゥーソン(Tucson)』よりも、こちらがメインの展示物になっていました。
ジェネシスのフロントグラスにはカメラが搭載され、これで車線や速度規制などの道路標識を認識。車の前方と斜め後方には「ミリ波レーダ」が設置され、前方・後方の障害物を察知します。さらに障害物の大きさやスピード、距離の割り出しはカメラが担当と、二人三脚の構えです。
たとえば、車線からずれたり、前の車に近づき過ぎたり、二輪車や歩行者を察知すると、ドライバーに音や画面表示で警告を出します。
交差点で曲がる際、急に直進してきた車を回避したり、スピードを出すハイウェイでも安全な車間距離を保てたりと、便利なアシスト機能です。
同種の安全支援機能は、ホンダが昨年11月にフルモデルチェンジした『レジェンド(Legend)』にも搭載されているそうですが、将来的には、信号機や救急車などの緊急車両を検知して、信号が黄色から赤に変わるタイミングで自動的にブレーキをかけたり、緊急車両が近づいてきたら車線変更をしたりと、可能性はふくらみます。(この場合、信号機や緊急車両から情報発信するインフラが必要となりますが、緊急車両を無視するドライバーが多いアメリカでは、有意義なインフラ整備ではないかとも思えます)
この手の車のセンシング技術は、車メーカーだけではなく、部品供給する側も熱心に取り組んでいます。
たとえば、CESの展示会場で目立ったのは、携帯電話用チップで有名なクアルコム(Qualcomm)。現在、同社はモノとモノをつなぐ「モノのインターネット(Internet of Things、通称 IoT:アイオウティー)」に注力していて、その一環としてブース内には車も展示。
こちらの写真は、車と歩行者の通信の一例ですが、車が歩行者を検知すると、運転席の画面に黄色の歩行者の絵が出てきて、さらに近づくと、歩行者が赤(写真奥の画面上)に変わって注意を促します。
同時に、歩行者が持つスマートフォンには、車が近づくと車の絵が出てきて、さらに接近すると「Watch out(危ない!)」という警告が出るようになっています。
こういった車と人との通信(vehicle-to-pedestrian communication)は、広く携帯電話に搭載される同社の通信用チップセットを改良すれば可能だし、車と車の車両間通信(vehicle-to-vehicle communication)は、同社の高速プロセッサ『スナップドラゴン(Snapdragon)』で実現できるとのことで、スマートフォンやタブレットだけではなく、車にスナップドラゴンが載る日も近いのかもしれません。
さらに、車両用の無線通信規格802.11p(5.9GHz帯)も、現在アメリカ政府が検討中とのことで、国がゴーサインを出せば、一気にインフラ整備が進むことでしょう。
ここに来て、グンと加速を見せる車のテクノロジーですが、一連のセンシング・通信技術は、現行の「人が運転する車」から、「車が自分で走る自動運転車」への掛橋となるのでしょう。
自動運転機能といえば、今年 BMWは、「スマートフォンで車を呼べますよ」というデモを行っていました。
ちょっと先に止まっている電気自動車(EV、Electric Vehicle)をスマートフォンの指示で目の前に呼び寄せるという、わずかな距離の自動走行ですが、運転席が空のままで車が動くというのは、実に奇妙な光景ではありました。
そして、メルセデスベンツは、『F015』というコンセプト車を展示。高級感あふれる移動リビングルーム(mobile living space)と銘打って、広々とした後部座席を強調します。
まるで居間でくつろぐように、座席を向かい合わせて対話できるようになっていて、車が勝手に走っている間、どうぞ後部座席でリラックスなさってください、というコンセプトです。
現在、フリーウェイの走行は、ほとんど問題のない段階まで来ている自動運転車。
今後は、「車や人であふれる街中の運転をうまくこなせるか?」といった技術的な課題や、「もしも事故が起きたら誰が責任を負うのか?」といった法整備の課題、はたまた「目の前の車を避けるためには、右の自転車か左の歩行者に向かってハンドルを切るのか?」といった道義的な課題が残されています。
<おしゃれなソリューション>
昨年のCESでは、「3D(立体)プリンタ」が注目の的となっていました。
今年も脚光を浴びる分野ではありましたが、一年でそれなりの進化が感じられ、「3Dプリンタでつくった服や靴を身につけよう!」といった目新しい展示も見られました。
展示物の中には、すでに市販されている小物や靴のデザインもあって、実用性を猛アピールしています。(ピンク色の服の女性は、黒いハイヒールも3Dプリンタ製)
そして、昨年花盛りだった「ウェアラブル(wearable computing)」は、今年も健在。
コンピューティングを身につける「ウェアラブル」の分野は、従来の「メガネ型」や「フィットネス用の腕時計型」から脱却を見せていて、何かしら新しい形、新しい使われ方はないのだろうか? といった模索の跡が感じられます。
こちらは、「リング型」の試作機。Mota(モゥタ)という会社の「スマートリング」。
いまだ完成には遠いですが、小さな表示画面に文字が出てきて、誰からの電話か知らせてくれるし、いち早くメッセージが読める、という製品。
表示画面を内側(手のひら側)にしてリングをはめれば、他人に盗み見されることがないし、第一、メッセージをチェックしているとは人には知られないで良いとか。
けれども、そうまでして緊急に読みたいメッセージやメールなど、世の中にはそう存在しないのでは? と、意地悪な感想も持ったのでした。
一方こちらは、「ペンダント型」のアクティヴィティ・トラッカー(活動量計)。
何が目を引いたかって、この可愛らしいデザイン! 木の葉の優しいデザインのペンダント式になっていて、首から下げられるし、ブレスレットのように腕にも巻けるし、こちらの写真のように、ブローチ風にもはめられます。
『リーフ(木の葉)』というネーミングで、3種類の葉っぱのデザインがあります。
万歩計やカロリー消費量の表示はもちろん、「今日は良く活動しているわね」「今日はちょっと座りすぎよ」と励ましのコメントをくれたり、睡眠パターンを分析して、眠りの質を報告するとともに、目覚めやすいタイミングで優しく起こしてくれたりと、なかなか嬉しいアクセサリ型の活動量計なのです(『リーフ』とつなげたスマートフォン画面にデータやコメントが出てきます)。
シルバーの葉っぱの裏側は、木でできたおしゃれなケーシングになっていて、この中に動きを察知するアクセレロメータ、電池、メモリー、スマートフォンとの通信用Bluetooth(近距離無線規格)が収まっています。
これだけ入っているので、ペンダントとしてはちょっと大型ではありますが、女性の心をくすぐるおしゃれなデザインが光ります。
こちらのベラビート(Bellabeat)という会社は、他に2つの製品を展示。妊娠中のお母さんが胎児の心臓音を聞いたり、胎児に音楽を聴かせたりするスピーカ『シェル(貝がら)』(写真)。
そして、お腹の赤ちゃんや生まれたての赤ちゃんと一緒に体重を計れる『バランス』と、いずれも、木でできたオモチャ感覚の優しいデザインが目を引きます。
赤ちゃんが生まれたあとは、『シェル』はベビーモニタとして赤ん坊の泣き声を知らせたり、録音装置としてお母さんの子守唄を再生してあげたりと、シンプルな見かけによらず、芸達者なのです。
体組成計の『バランス』は、もちろん男性でも使えるわけではありますが、驚くのは、数値を表示する画面が一切無いこと! そう、見かけは、ただの白木のブロック。
体重、体脂肪、BMIなどの数値は、グラフとなってスマートフォンに出てくるのですが、大事なのは絶対値ではなく、時間を経た「推移」。目標を設定しておくと、どうやったら目標達成できるのかと簡単なアドバイスもしてくれるとか。
そう、日頃、活動量計や体組成計を愛用するのは、何かしら目的があるから。途中でめげないように、「もうちょっとがんばって歩こうよ!」と励ましの言葉をもらえると、たとえ相手が機械でも嬉しいものかもしれません。
というわけで、『リーフ』も『バランス』も「おしゃれ度・シンプル度」の高い製品。だからベラビートはヨーロッパの会社と思いきや、インキュベーション(起業支援)で有名なY Combinator(ワイ・コンビネータ)から生まれた、サンフランシスコの会社だとか。男性の説明員にはヨーロッパ訛りがあったので、欧州出身のスタッフも多いのかもしれません。
驚いたことに、今年はオーストリアのクリスタルメーカー、スワロフスキー(Swarovski)も活動量計を出展!
さすがに、キラキラと輝くアクセサリ型になっていますが、ちょっと見にはペンダントやブレスレットが、勤務時間やワークアウト、睡眠中と、一日の行動をしっかりと把握してくれるのです。
サファイア・ブルーのクリスタルは、太陽電池式の試作品だそうで、美を追求しながらも、機能重視となっています。(写真では、展示者の右腕にあるのが市販の「スポーツ」「レジャー」2タイプ。展示物が太陽電池型の試作品)
ともすると、男性志向のゴッツいテクノロジー製品。世の中、半分は女性なわけですので、その半分の市場に照準を合わせた、おしゃれなソリューションなのでした。
<マッチョマンのためには>
「おしゃれ」とは対照的に、筋肉を誇る「マッチョマン」のために、こんな面白いデバイスがありました。ジムに通いながら「なんとなく筋肉がついてきたかな?」なんてアバウトな自己判断ではなく、バッチリ数値で表示してあげましょう、というもの。
間もなくスカルプト(Skulpt)が発売する『エイム(Aim:狙う)』は、体を動かす筋肉グループ(筋群)を測り、「体脂肪」と「筋肉の質」の数値でシビアに表す装置。
体をつくるためには、単に脂肪を落とすだけではダメで、上腕筋や腹筋などの筋群が「最適の状態」でなければならない。だから、毎日『エイム』で筋肉を測定し、スマートフォンにつなげてデータの推移を分析することで、より効率的に「いい体」をつくることができる、そんな意図で生まれた製品です。
筋肉というと、どうしても男性を思い浮かべますが、毎日ランニングやヨガを続ける女性フィットネス愛好家も、お尻やお腹と気になる場所を測定し、集中的にトレーニングができるのです。
一方、ヘルスケアで有名な日本のオムロンも、体全体の「3Dスキャン装置(3D Style System)」を展示していました。
体じゅうの体脂肪を瞬時に測って、三次元のイメージで画面に表すことで、「ここは多少問題ありなので、がんばって減らしましょう」と本人にメッセージを伝え、経過観察ができる、という狙い。
が、いかんせん大掛かりな装置なので一般家庭では買えず、病院やジムに行った時にしか測れない、という制限があります。
もしも腹部の「シックスパック(彫りの深い腹直筋)」を目指しているなら、『エイム』の方が手っ取り早い、マッチョのためのソリューションかもしれません。
<モノとモノがごしょごしょと>
今年のCESでは、昨年に引き続き「モノのインターネット(Internet of Things、通称 IoT)」が注目のキーワードとなっていました。
2年ほど前から脚光を浴び始めた「モノのインターネット」ですが、モノとモノがインターネットや近距離無線通信でつながって、人間が指示したことを着実に実行してくれる、といった定義になるでしょうか。
「モノとモノがつながる」という意味では、スマートフォンとつながる活動量計も広義の「モノのインターネット」に入るのかもしれませんが、一応、ここでは身につけるモノとは区別してお話ししましょう。
この分野ですでに市販されているものといえば、玄関の鍵だとか、LED電球だとか、セキュリティ用のウェブカム(ネット接続カメラ)だとか、そんなものが代表格でしょうか。
外出時にかけ忘れた鍵をかけたり、家のライトを点けたりするだけではなく、帰宅する前に暖房をつけておきましょう、オーブンを温めておきましょう、といった芸当も可能になります。
(写真は、我が家に設置したLED電球を紫色に設定したところ。色や点灯時間など細かく設定可能。左端に小さく見えている白いウェブカムは、室内の動きを察知するようセキュリティ用に設置)
多くの場合、インターネットに接続したハブステーション(写真の丸い装置)が中心的存在となり、鍵や電球やウェブカムといった「モノ」と近距離無線で情報交換をします。
ユーザはスマートフォンやタブレットから「電気点けてよ」などと、ネット経由でハブに向かって指示を出す形式になります。ネット経由なので、どこにいてもOKです。
新しい動きとしては、グーグル『ネスト(Nest)』のようなスマートホーム装置とオーブンのようなモノが直接会話をするという、「ハブ抜き」の形式も出てきているようです。
CES会場では、それこそ数えきれないほどのアイディアが出展されていましたが、今年はさらに日常生活に浸透。
中でも、こちらは、かなりの妙案かもしれません。何かというと、「電動歯ブラシ」で歯磨きをしているところ。
アメリカでは電動歯ブラシを利用する人も多いですが、電動歯ブラシがスマートフォンと情報交換をして、ちゃんと歯が磨けているかを知らせてくれる仕組み。
たとえば、大人だと「2分間しっかり磨いたかな?」「奥歯もちゃんと磨けたかな?」と、画面に表示されるようになっています。磨き足りないと、歯が赤くなって表示されるなど、一目瞭然。
そして、子供にはゲーム形式の画面が出てきて、ちゃんと歯を磨けば、冒険ゲームの主人公が先に進み「コイン」を集められるようになっています(集めたコインは、ゲームと交換できるとか!)。
こちらのモーションセンサ付き電動歯ブラシとスマートフォン/タブレットアプリは、コリブリー(Kolibree)という会社の製品。
子供から大人まで歯磨きが嫌いな人が多い中、知らないうちに、楽しみながら歯を磨く習慣がつけられる、という嬉しいソリューションなのです。
そして、こちらは「何でも屋さん」のお人形。センス(Sen.se)という会社の『マザー(Mother)』というハブです。
「お母さん」とはヘンテコリンな名前のハブですが、『クッキー(Cookies)』と呼ばれるセンサをいろんなモノにくっつけておくと、「お母さん」がモノと会話してくれて、とっても便利なのです。(写真では、「お母さん」ハブの下に並ぶのが「クッキー」センサ)
たとえば、「今週は観葉植物に水をやってないよ」「今日はまだ薬を飲んでないよ」「今日はクッキーを食べ過ぎてるんじゃない?」と、スマートフォンやタブレットにお知らせが出てくるのです。
種明かしをすると、ジョウロ、薬のビン、クッキーの箱にセンサ(モーション/温度センサ)を取り付けておいて、「水は一週間に一回」「薬は一日に3回」「クッキーは一日に一回だけ」などと、スマートフォン画面から設定しておきます。すると、薬のビンを開けた形跡がない(センサが動きを察知しない)と、「薬はまだ飲んでないよ」と警告が出る仕組みになっています。(写真では、タブレットの隣にあるピルケースにセンサが付いています)
他にも、子供が学校から戻ってきたら知らせてもらったり、子供部屋が快適な温度かどうかチェックしたり、猫ちゃんが餌を食べ過ぎていないか見張ったり、誰かが宝石箱を触ったら警告が送られたりと、考えられるシナリオは尽きません。
個人的には、ひとり暮らしのおじいちゃんが薬を飲み忘れたら、お知らせが来るというのは、優れた使用例ではないかと思ったのでした。
昨年のCESでデビューした『マザー』ハブと『クッキー』センサは、「人形の目が光って見張られてるみたいで、なんとなく不気味だ」という批評もあったようです。が、わたし自身は「かわいい」「使ってみたい」という感想を持ちました。
「モノのインターネット」と聞くと、いかにも技術が先行する感じがしますが、ここで大事なのは、使い手が知らない間にモノがインターネットにつながって、こちらが忘れていても便利なことを着実にこなしてくれる、ということ。
「かわいい」とか「シンプル」であること、そして「常にちゃんと動く」ことは、誰もが利用するためには不可欠ではないかと痛感した次第です。
夏来 潤(なつき じゅん)