English words
英語ひとくちメモ/場面
English Words 英語ひとくちメモ
2017年12月19日

Happy Holidays(ハッピーホリデーズ)!

img_4997_union-sq-sfずっと前に「Merry Christmas(メリークリスマス)!」という英語のお話を書いたことがありました。



12月のこの季節、「楽しいクリスマスをお過ごしください!」と、お互いにごあいさつすることですね。



そのときにもご紹介したのですが、アメリカには、いろんな民族や宗教の人が集まっているので、Merry Christmas を使わない場合も多いのです。



とくに、カリフォルニアのように移民の割合の高い州では、「キリストの降誕祭」であるクリスマスを祝う Merry Christmas は、あまり耳にしません。



代わりにどんなあいさつをするかというと、



happy-holidays_yerba-buena-alliance-sfHappy Holidays!(ハッピーホリデーズ)と言います。



Holidays(「祝日」の複数形)には、キリスト教のクリスマスだけではなく、この時期に祝われるユダヤ教のハヌカ(Hanukkah)や、アフリカンアメリカン(黒人種)によって始められたクワンザ(Kwanzaa)など、いろんな宗派・習慣で定められた祝日を含みます。



ですから、あくまでも移民の集まりであり、いろんな文化が融け合うアメリカには、Happy Holidays という言葉はふさわしいでしょうか。



まあ、今年一月に就任したトランプ大統領などは、「アメリカはクリスチャンがつくったキリスト教国なんだから、Merry Christmas という言葉を復活させるべきである!」と主張します。



けれども、もともとアメリカには独自の世界観を持つ先住民族がいて、そこにキリスト教徒がお邪魔して西洋風のコミュニティーをつくりあげ、その後、ユダヤ教徒やイスラム教徒や仏教徒や、さまざまな信心を持つ人たちが集まってきたのだから、必ずしも「キリスト教国」というのは当たってはいないでしょう。



そんなわけで、カリフォルニアのように、トランプ大統領が嫌いな人の多い州では、昔ながらの Merry Christmas よりも、どんな人にも使える Happy Holidays の方が主流です。




img_4951sこの Happy Holidays!という言葉は、どちらかと言うと、別れぎわとか、電話での会話が終わるときとか、メールの最後に使うあいさつです。



ですから、会っていきなり Happy Holidays!と言うよりも、ある程度お話をしたあとに、別れぎわに使うことが多いでしょうか。



ですから、まずは季節にふさわしい雑談をしないといけないわけですが、この時期に一番ポピュラーな話題はなんだろう? と考えると、たぶん「クリスマスはどこかに行くの?」といった休暇プランのお話でしょう。



How do you spend Christmas?

(クリスマスはどうやって過ごすの?)



Are you gonna (going to) be around in town?

(どこにも行かずに、近場で過ごすの?)



といった話題から始める方が多いようです。



そう聞かれて、何かしら旅行のプランがあるようだったら



I’ll spend Christmas in Hawaii!

(クリスマスは、ハワイで過ごすのよ!)



と、ちょっと自慢げに答えてもいいかもしれません。



もしも何もプランしていないようだったら



Well, I don’t have any specific plan yet, but I may visit my grandparents

(まあ、とくにプランしてないけど、祖父母を訪ねるかもしれないわ)



といった漠然とした答えでも、相手は満足してくれるでしょう。



もしかすると、相手が尋ねてきたということは、何か聞いてほしいことがあるかもしれないので、そういうときには



What about you?

(じゃあ、あなたは?)



Are you gonna (going to) be out of town?

(どこかに行く予定があるの?)



と聞いてあげると、相手は喜んで返事をしてくれることでしょう。



そして、ひと通り話し終わったら



Happy Holidays!



Have a safe flight to Hawaii!

(ハワイまで気をつけて行ってきてね)



などと、別れぎわのごあいさつをします。




img_5115_clubhouseところで、今年のクリスマスシーズンは、なにやら物騒な言葉を耳にするようになりました。



それは、porch pirates(ポーチパイレーツ)という言葉。



直訳すると「玄関先の海賊」というわけです。



つまり、通販で注文した荷物が、不在のため玄関先に置きっぱなしになっているので、それを堂々と盗んでいく泥棒のことです。



ring-security-doorbellそんな泥棒が多いので、テクノロジーを駆使したドアチャイムを使って、怪しい人が玄関先に現れたら「こらっ、なにをしてるんだ!」と遠隔地から脅したりもするんです。



そう、このようなチャイムは、玄関先の動き(motion)を察知して、すぐにスマホに知らせてくれるので、オフィスや訪問先など遠くにいても「わたし、ちょっと手が離せないの」とか「興味ないから、帰ってちょうだい」と、怪しい人を撃退することができるのです。



が、敵もさる者、ひっかくもの。そんな技には、まったく動じない泥棒もいるんです。



ですから、泥棒の顔や乗ってきた車を記録して捕まえてやろうと、セキュリティカメラを設置する家も多いです。警察と協力してGPS機能を内蔵した箱を「エサ(bait)」として玄関先に置き、泥棒のすみかを突き止めようとする動きも見られます。



日本の多くのマンションでは、「宅配ロッカー」が設置されていて安全なので、そんな発想を拝借して、オンラインショップのアマゾンは、セブンイレブンの店内のロッカーで荷物を受け取るオプションも始めています。



が、やっぱり「自宅に配達」を選ぶ人がほとんどで、porch pirates も跡を絶ちません・・・。



img_5039_st-francis-cake-decorationと、またまた話題がそれてしまいましたが、



この年末の忙しいシーズン、こんなごあいさつはいかがでしょうか。



Happy Holidays(ハッピーホリデーズ)!



クリスマスが終わっても、新年を迎えるごあいさつにも使えるので、とっても便利な言葉なんですよ!




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