Seriously?(ホントに?)
と、あいづちを打ちたいときがありますよね。
もっとも簡単に言うには、
Really?
というのがあります。
ちょっと大げさに「リァリー?」と言いながら、語尾を上げます。
こちらの really は「ほんとうに」という副詞ですが、
Really? というあいづちのときには、これだけで立派な文章になっています。
(写真は、フリーウェイの出口で横転した車(右端)が完全に焼けてしまって、野原に引火した火を消し止めている消防士さんたち)
そして、同じく「信じられない、ホントに?」というあいづちには、
Seriously?
というのもあります。
「シリアスな(まじめな)」という形容詞 serious の副詞で、
「まじめに、本気で」という意味の seriously 。
ですから、「本気で言ってるの?」という文章は、こういう風になるでしょうか。
Are you seriously saying that?
それが、ごく短く省略されて、
Seriously?
になったようです。
Really? と同じように、「シリアスリィ?」と、かなり大げさに語尾を上げますね。
すると、これだけで立派な文章になるのです。
Seriously? は、近頃ちょっとしたトレンドになっていて、現在、テレビのコマーシャルでも、車の宣伝3社に使われています。
中でもちょっと目立つのは、クリスティー・ブリンクリーさん出演のインフィニティ(Infinity: 日産のプレミアムブランド)QX60というスポーツ多目的車のコマーシャルでしょうか。
クリスティーさんは、アメリカでは一世を風靡した超有名モデルさんですが、このブロンドの美しい妻を持つダンナさんが、家族でバケーション中に、赤いスポーツカーのブロンドの女性(写真)に目を奪われる、というシナリオ。
このとき、寝たふりをしていたクリスティーさんが、ダンナさんに言い放つのです。
Honey, a blonde in a convertible?
あなた、オープンカーに乗ったブロンドの女性?
Seriously?本気なの?
ここでは、ちょっと「脅し」の入った Seriously? ですが、こんな風に、いろんな場面で使えるので、便利な表現ではあるでしょうか。
どちらかというと、ティーンエイジャーや若い世代が気軽に使う言葉ですので、ビジネスミーティングなどでは使いませんね。
ところで、英語のあいづちの中には、面白いなぁと思うものもあるんですよ。
たとえば、Beats me
「僕をビートする(打ち負かす)」という言い方ですが、
「僕にはまったくわからないよ」という意味になります。
そう、なかなか想像しにくい表現ですが、もともとは、
It beats me(その話題は僕を打ち負かした)
もしくは
It got me beat(僕はその話でわけがわからなくなったよ)という文章。
それが省略されて、
Beats me(僕にはまったく見当もつかないよ)となりました。
こちらは、昔から使われているポピュラーなあいづちですので、覚えていて便利な表現だと思います。
そして、「まったくわからないよ」という意味では、こんな表現もあります。
It’s (all) Greek to me
直訳すると、「それは、僕にとってはギリシャ語だね」となります。
ですから、ギリシャ語がわからない僕にとっては、「まったくわかんないよ」ということになるのです。
Greek は、この場合「ギリシャ語」ですが、英語と比べるとアルファベットから違うので、まったく「ちんぷんかんぷん」の状態を表します。
よくラテン語(Latin)も「理解できないもの」の代表として引き合いに出されますが、「わかんないよ」という表現には、なぜかギリシャ語を使います。
たとえば、外国の言葉がわからないときもそうですが、数学や科学など理屈っぽいことが理解できないときにも使います。そう、頭の上をすうっと通り越すような感じでしょうか。
「わかんないよ」をさらに強調して
It’s all Greek to me
よく耳にする表現ですので、覚えておくと便利だと思います。
というわけで、すっかりお話がそれてしまいましたが、
今日のお題は、Seriously?
単語ひとつだけでも、十分に心が通じる。
それゆえに、みんなに受けて、トレンドにもなっている。
Seriously? は、そんな便利な言葉でしょうか。