SFジャイアンツのファンフェスト
先日の土曜日(2月7日)、サンフランシスコの球場 AT&Tパークでは、ファンフェスト(Fanfest)と呼ばれるイベントが開かれました。
今年で22回目となるそうですが、サンフランシスコ・ジャイアンツのホーム球場にファンを招いて、選手と触れ合ったり、ファンとしてのプライドを盛り上げたりと、ファンサービスのための無料イベントです。
サンフランシスコ・ジャイアンツは、昨年10月にカンザスシティー・ロイヤルズを破って、ワールドシリーズ覇者となりました。
2010年、2012年、2014年と、過去5年で3回ワールドチャンピオンになった勢いのあるチームです。
ですから、ジャイアンツファンの士気も十分に上がっているのですが、なにせ、この日は、あいにくの雨。例年よりは、ちょっと人出が少なかったようです。
午前10時から開かれるイベントは、最初のうちは晴れていたものの、午後1時をまわると強い雨が降り出しました。
わたしがAT&Tパークに向かったときには、傘をさして家路に着くファンたちと次々とすれ違いました。でも、そんな雨も、球場に着く頃には小降りになったのでした。
そんなわけで、ファンフェストではいったい何をするのかって、まずは、お目当ての選手のサインがもらえるのが嬉しいのです。
広い球場のあちらこちらでは、人気選手がファンにサインをしてあげたり、一言二言声をかけてあげたりと、なかなかのサービスぶり。ですから、選手が座るテーブル前の長蛇の列も、遅々として進みません。
わたしも「あわよくばサインを!」と思っていましたが、とってもそんな状態ではありません。
それで、実際に選手を見られたのは、ラジオの壇上トークショーをやっていた舞台。
こちらにもファンたちが群がっていて、ティム・ハドソン投手やジェレミー・アフェルト投手、バスター・ポウジー捕手やショートのブランドン・クロフォード選手と、人気選手が何かしら面白いことを言うたびに、熱い声援が飛ぶのです。
なんでも、ハドソン投手のオフシーズンの楽しみは、自分の農場で作物をつくること、クロフォード選手は、ふたりの女の子のベビーシッターをして過ごすのがお気に入りだとか。
そして、ファンフェストのもうひとつの楽しみは、大好きな選手たちがプレーするフィールドに入れることでしょうか。
こればかりはファンフェストのときにしか体験できませんので、子供から大人まで、フィールドでキャッチボールをしたり、バットを振ってみたりと、ボールで楽しんでいる方々もたくさんいらっしゃいました。
フィールドには、食べ物を売るテントだとか、商品宣伝用のテントだとか、そんなものもたくさんあって、「さすが、商魂たくましいアメリカだな!」と感じるのです。
ポテトチップスやスポーツドリンクのサンプルを配っているテントもあって、きっと宣伝効果は抜群なんでしょう。
それから、食べ物と言えば、スタジアムの中にあるフードスタンドも人気なのです。
まあ、雨宿りの意味もあって、スタジアムの中に入りたかったのでしょうけれど、やっぱり、アメリカ人は「食べる」ことが大好き!
そう、ポップコーンやフレンチフライ、ホットドッグは、野球観戦の「必需品」ですよね!
そんなわけで、初めて参加してみたファンフェストでしたが、とにかくフィールドに入れたのが嬉しかったですし、最上階の座席からの眺望は、とっても印象的でした。
ここからは試合の全貌も把握しやすいし、球場の向こうには、サンフランシスコ湾が広がっています。雨が上がると、虹も見えます。
急な階段を登るのはちょっと怖いけれど、次回は、スタンドの上の方から観戦してみたいな! と思ったのでした。